オレインド2014

1/17(金)ティヤガラージャのふるさと


朝ごはんを終えて、ホテルをチェックアウト。
ホテルの前で信治くんが前の旅行であったというオートドライバーとばったり再会。
そのまま成り行きでオートに乗り込み遠距離バスの集まるバススタンドへ。
 
なんだか街中に往年のタミル映画スターで元州首相のM.G.Rの像やポスターがたくさん飾られていて音楽がなっている。
何かの記念日?と思いきや、何とM.G.Rの誕生日だった!

すぐにタンジャーヴール行きのバスを見つけて乗り込みと、なぜかバスの中は蚊でいっぱい!

 
バスを乗り換えようと思ったけれど、発車してしまった。
圧倒的な数の蚊にたじろいだけど、なぜか一匹も刺してこない。ヴェジタリアンの蚊!?
しかし、蚊を気にする乗客は我々の他に1人だけ。
あとはみんな全く気にせず!
 
バスが走り出すと窓からビュンビュン風が入って、蚊はみんなどこかに飛ばされていった。
 
マドゥライからバスで出ると、必ずでっかい岩山が目につく。
いつもきになるので、名前を聞いてみたら「ヤーネマライ(象山)」というらしい。
今度行ってみたいなあ。

 
バスは田舎道を猛スピードでガタガタ走りプドゥコーッタイという町で休憩。物売りのおばあちゃんが「ガラケ〜〜〜〜〜〜イッ ガラケ〜〜〜〜〜〜〜〜イッ」と言って20cmくらいのとんがったつぼみのようなものを売っていたので、買ってみた。

 
これがガラケイ?

 
皮をむくと

 

 
皮をむくと黄色くて繊維質の実。かじってみると繊維がすごくて歯に挟まる。でも中の方は蒸したイモみたいにほくっとしている。味は薄〜い塩味で特にうまくもまずくもない…
 
後で調べてみたら「ガラケ〜イ」と聞こえていたものは本当は「パナンキラング」という名前で、パルミラヤシの芽らしい。

他にもバスではこんなものを食べました。
 
あま〜いドーナッツ「アディラサン」

 
パイナップル

 
バスは4時間くらいでタンジャーヴールのニューバススタンドについた。
ここは中心地から結構離れてる。前に来た時はここに夜着いて、しかも体調が悪くて大変だったんだあー。
 
市バスで中心地のオールドバススタンドまで行き、近くにあった秀典サーミもオススメの「タンジャイゲストハウス」に宿をとった。
レセプションの兄ちゃんが親切な上に安い!Wルームで300ルピー台!
 
ホテルの隣の飯屋でミールス。

 

 
一休みしてからバスでティルヴァイヤール(現地の人の発音ではティルヴィヤールと聞こえる)へ。
 
美しい田んぼを眺めながら小一時間。
「南インドのガンジス河と呼ばれるカーヴェリー河を越えると、ティルヴァイヤールのバスストップ。
ここは、カルナーティック(南インド古典音楽)の三楽聖の1人「ティヤーガラージャ」の生まれ故郷。
そして今日から21日までティヤーガラージャの慰霊祭「ティヤーガラージャアーラーダナー」なのだ!

スケジュールを見ると、今晩から始まり、たくさんの音楽家たちが一組20分で代わる代わる1日中演奏を繰り広げる。
そして、21日には会場で男女に分かれてみんなでティヤーガラージャの珠玉の5曲(パンチャラトナ・クリティ)を歌うのだ!
でも、僕は明日帰るので見れない…
 
とりあえず雰囲気だけでも味わいたいので一日目のコンサートを見るのだ。
ティルヴァイヤールについて、こっちかなー?という方に行くと、スピーカーからナーダスワラム&タヴィルの音が流れていて、お祭りの雰囲気。


 
道を訪ねて小道を行くと、ティヤーガラージャの生家についた。

 

 
壁にはそうそうたる音楽家たちの写真が飾ってある

 

 

 
カルナータカ音楽に使われる楽器のレリーフ。
おっ!モールシン!(インド口琴)

 
ジャガタランガム(水を入れた陶器の器を叩く楽器)

 
もちろんご本尊はティヤーガラージャ

 

 

 
ティヤーガラージャの家の先に行くと、カーヴェリー河についた。
南のガンジス河と言われることもあるけれど、それほどは広くない浅い河。
でも、水があって綺麗だ!乾季にはほとんど干上がって水がないんだから…


 
また人に聞きながらしばらく歩くと、露店が多くなってきて会場が近いのがわかった。
CD屋、スナック屋、本屋、タヴィルの部品屋さんなどを見ながらブラブラ歩くと、会場についた。
 
おー!やってるやってる!!

 
本屋さん

 
タヴィルの部品屋さん

 

 
そして会場に到着!

 
サンダルを脱いで入り口のお堂に入ると、ティヤーガラージャが祭ってありブラーミン達が礼拝をしたりヴェーダの学習をしている。

 
ティヤーガラージャの像

 
ヴェーダの詠唱をするブラーミン(僧侶)達

 
そのお堂の前に、広い砂の広場があり、その向こうにステージがある。
みんな砂の上に座ってステージを見るので、なんだかビーチみたいだ。
大きいステージの斜め向かいに小さなステージがあり、そこでマンガライサイ(めでたい音楽)のナーダスワラム&タヴィルを演奏している。

 

 
みんな楽しそうに見に来てます。

 
その後、メインステージで偉い人たちのスピーチが1時間。
見たことのある大物ミュージシャンの姿もちらほら。
それにしても、川辺なので涼しい…というか、日も暮れて寒い!!

 

 

 
日が暮れてティヤーガラージャのネオンもスイッチオン!

 
スピーチが終わるとカッチェーリ(コンサート)が始まった。
ステージが左右に分かれていて交互にやるので、転換時間がなくて次々に始まる。
20分で終わって次の人が演奏するのでめまぐるしく、まるで歌合戦!

 

 

 

 

 

 
演奏の様子もちょこっとどうぞ。

 
あ!照明が!

 

まだ初日というのもあって、お客さんはほどほど、夜には半分以上帰ってしまった。
 
僕はなんだか疲れが一気にきて、喉が痛くなり頭もボーッとしてきた…
 
で、面白かったけど寒いしヘロヘロのなったので、席を立ち、夜店を冷やかしながら帰った。
 
夜ご飯のマサラドーサも全部食べきれない不調さ!

 
宿に帰ると、この旅始まって最後の最後で腹を壊した…
体調最悪のトイレ祭り!!
 
明日、朝4:20の電車でチェンナイに行くのに………