4/26 パッタチットラの村 ラグラージプル
今日こそはパッタチットラを見るぞ!
そして絵描きに会うのだ。
と、いうことは絵を買う事になるはずなので、覚悟しなければならない。
昨日、土産屋に聞いても尻尾が捕まらなかったパッタチットラだけど
インターネットで検索したら、すぐ見つかった。
すげーなあ。
必要ないと思っていたけど、これから旅行にはノートPCが1台あると便利なんだな。
WIFIもすごい!
スカイプで日本とビデオ電話ができて、しかもタダだなんて!
で、調べた結果、パッタチットラの絵描き村はRaghurajpurという名前で
プリーの町から14Km離れているらしい。
ホテルの受付にいるお姉さんに聞くと、オートで400ルピー、タクシーで600ルピーくらいかかるらしい。
けっこう高いなあ。
出かける前に、昨夜に行ったPeaceで朝飯。
ちなみに、昨日の夜はPeaceのオヤジ達と仲良くなって集合写真。
なんだか黒い!!
ここは、ツーリスト用の店なので、ターリー以外にはインド料理があまりない。
試しにフィッシュバーガーとオレンジラッシーを頼んだ。
中身はこれ〜
PeaceのオヤジにRaghurajpurに行くというと
「おれの友達のオートで行ったらいいよ。往復300ルピーでいけるよ。」
といって、外に溜まっていたオートのドライバーを紹介してくれた。
一見怪しげな兄ちゃんで、ダマされまいと思ったが、なかなか真面目な人だった。
以外と真面目なドライバー
ああ!
あまりの眠さに日記を付けながら寝てしまった。
いま、起きたら朝5:30だった。(この後、海辺に散歩に行ってから書いてます)
ラグラージプルの村に行く途中の道は、緑がいっぱいでとても気持ちいい。
バナナやヤシの木がたくさん立っていて、なんだかケーララみたい。
村につく手前のパーン屋さん。
村に付くと、壁画の書いてある家がたくさんある。
いろんな絵があってなかなか楽しいのだけれど、なぜか遥か西インド、ムンバイの北に住んでいる
ワールリー族の描く壁画のような絵柄がたくさんあった。
ワールリーの村には、初めてインドに行った14年前の旅行で訪れた。
あそこも、美しい村だったなあ…
ここではどうやら、ワールリーが有名で、絵柄も簡単だからコピーしている感じ。
なにもココだけでなく、インド全体でワールリーの絵柄の土産物を売っていたりするのだけれど
同じ民族画を描くものとして、これはドーなんだろう???
*あとで調べたところ、オリッサでもワルリー画のような絵があることがわかりました。
1万年単位の根源的な絵だから、火の使用と同じ様に、世界中に普遍的にあるデザインなんだろうなあ〜って思いました。
停まったオートの中に外国人を発見して、店の人がどーっと集まってきた。
そして結局、一番近くにあった、大きい家に入ってみた。
描いてる途中の絵。
こんな感じで練習してる。かなり細かい。
ココナツの殻に岩絵の具のような粉を入れて、水に溶いて絵の具を作る。
特に変わった道具はなし。細かい絵なので細い筆と、下書き用のシャーペンがある。
「まだ修行中ですから」と控えめな青年。
お店を仕切ってる兄ちゃんが絵をたくさん見せて、パームリーフペイントのデモンストレイションもする。
こんな感じ。
この兄ちゃんも絵描きだけど、キャンバス作りがメインらしい。
キャンバスは綿の布を張り合わせて厚く丈夫に作るらしい。
左上の『村の生活』って感じの絵は、なんだかわざと村っぽく描いたような…。
やっぱ下のと右下のジャガ様の絵が自然な感じ。
店の兄ちゃんの紹介するパームリーフペインティングは、こんな感じ。
パッタチットラの絵を次から次へと見た。
店の絵を全部見た感じ。
とにかく、色と形が魅力的で、感激してしまった。
丈夫な綿のキャンバスに描くカラフルなタイプと、パームやしの葉に鉄筆でキズをつけて
墨を染み込ませて描くタイプがあった。
キャンバスの方はカラフルで、色は石などから取った天然顔料なので、とても鮮やか。
思わず目を見開いて見入ってしまう。
かたや、パームやしの葉っぱの方は、とにかく細密で、さらに透かし彫りのようなカットや
絵の一部が開いて別の絵が出てくるカラクリなんかもあって、おもしろい。
パームやしの葉っぱは細いので、何枚もの葉っぱをつないでいる。
丈夫で水にも強く、簡単には破れない。
古文書なんかもパームやしの葉っぱに同じように書いてあるものが沢山ある。
この神様の絵が書いてある丸い部分がパカっと開いて、動物の絵や、ちょっとエッチなミトゥナ像が出たりする。
この、カラフルな絵とモノクロの細密な絵というのが、自分の絵のスタイルと同じで、なんだか嬉しさ倍増。
試しに自分の絵を見せると、喜んで
「パッタチットラとは少し違うけど、この目はジャガンナートみたいだね。
これはどこそこの村のなんとかって絵に近いね。」
とか、いろいろ言ってくれた。
何枚かパッタチットラの絵を買ったら、店の兄ちゃんが
「父さんが絵描きだから、家に来ませんか?」
と誘ってくれたので、兄ちゃんのバイクの後ろに乗って、行ってみた。
村のあちことに壁に絵が描いてあって楽しい。
景色も美しくて、道はでこぼこだけど気持ちいい。
親父さんのいる村に来た。
この台にも絵が描いてある。
またワールリー画のような絵が描いてある。
よく見ると、もしやここの絵なのか?
親父さんは、パームリーフペイントの画家だった。
親父さん、良い笑顔で、ちょっと歯が抜けててなんだかカワイイ。
オヤジさんにチャーエをごちそうになり、作品を見せてもらった。
というか、営業なんだけど…
じつは店ではパームリーフは一枚も買わないで、カラフルな絵しか買わなかった。
兄ちゃんが「親父はパームリーフペイントの画家なんだよ」と言われて、アアっ!と思ってしまった。
オヤジさんの絵は、よく見ると、手を抜いてるのと力が入っているのが結構わかる。
熱心にすすめて、いろいろ話も聞いたので、気に入ったのを一枚買った(それが写真のガネーシャの絵)
そしたら抱き合わせで小さい絵もついてきた。
いろいろ買ってしまったけど、自分で気に入った絵だから、とてもうれしい。
絵ということでは、日本のギャラリーで見る絵と、インドの村で見る絵に、何の差別もない。
しかし、円高のおかげで、こうして欲しい絵が手に入る値段で買えるなら、こんなに嬉しいことはない。
一番高い絵は10000ルピーくらいするけれど、気に入った絵は、何枚か買って、全部で4000ルピーくらいになった。
ちょっと、村の中を歩いてみた。
村の真ん中にあるお寺。
村に来たアイス屋さん。
ホントにきれいな場所。
やっぱ田舎はいいねえ。
こんな壁画を発見。
パッタッチットラよりもぐっと儀礼的かつ原始的な壁画にグっとくる。
店にもどり「夜、ケータイに電話してよ。いっしょにビール飲もう!」と兄ちゃんに名刺を貰った。
でも、夜に電話しても、なぜか繋がらなかったね。
プリーの町に戻り、飯を食いにいった。
この半地下のボロいお店で
歯抜けのおじちゃんのつくる料理が
めちゃくりゃうまいんだからもう!
うまいうまいというと、どんどん出てきた。
これはオリッサの野菜炒め『ブンジャリー』うまい!!
そして、散歩。
キンタマぶーらぶらの牛さま。よく会いました。
砂浜のお寺。ヒンドゥー寺院かと思いきや、看板にはヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シーク教のシンボルがある。
「宗教はいろいろあるけど、みんな仲良くしようぜ!」ってことだ。Love&Peace!
そして夕焼けのビーチに来てみた。
流されないぞ!
この子達の家族に、この後いろんなところで出会ったー
そして、夜になって、街に出て甘いもんでも。
オリッサの甘いもんは、ほんとにうまい!
とくにこのチーズケーキ『チェナーポダ』がたまらなくうまい!
素焼きの器を持ち帰ろうと洗ってたら
「それは川に投げちゃいな。」
「日本人は変なもん欲しがるなあ」と、新しい器を一つプレゼントしてくれた。
歩きすぎて遥か彼方まで行ってしまったので、帰りはサイクルリキシャ。
ちょっと坂道になると歩くより遅くて、一生懸命漕いでるのを見てちょっと辛くなるけど、オートより安いんだなあ。
夜はホテルの向かいにある飯屋でフィッシュターリー。
ダール、魚カレー、野菜いため、サブジとパーパル。
どれもうまい!
明日はあの世界遺産にいくのだぞ!