4/30 マドゥライ

自称特急デラックスバス(ACなし、リクライニングシート付、なぜか立ち乗りの人アリ。)
は、ガタンガタンと、マドゥライの町についた。
そして、やっぱりあの巨大ホテル『カレッジハウス』に泊まるのであった。

マドゥライは3年前に来たときとそれほど変わってなかった。
やっぱり暑い、ホント熱いんだから!熱い〜!!!!

そしてやっぱりミーナークシーは凄かった!
またもや来てしまった!やっぱすごいよー!
参拝者やサドゥーもいっぱいいて、3年前の旅行が昨日のことのように感じられるくらい
あのときのまんまだった。
ゴプラムはやっぱりデカくて高くてハデで、寺院内部の彫刻や石像もほんと感動。
でも、熱すぎてスケッチする気力もなし!
ほんとにもう熱いんだから、あーアツイーーー!!!!

沐浴池。足を洗ったりタンをはいたり沐浴したり。緑

天井の模様は宇宙をあらわしているらしい。

ゴッツいおっちゃんと可愛い女の子。弟2人は昼寝中。

で、お次は、マドゥライの王様で、17世紀にこの地方を治めていた、ティルマライ・ナーヤカ王の宮殿に行く。
宮殿は、ほとんどが破壊されていて、宮殿跡っていう感じだった。
でも、修復工事&彩色をしていたので、来年あたりはステキなパレスになってるかも!?
でも、ドームや彫刻などはなかなかよかった。
奥は博物館になっていた。(写真は暗くてよく写らなかった)

ところで、ミーナークシー寺院からパレスに行く途中の道でこんなもん発見!
うわあー!ピンクの噴水だあー!!
なんだか体に悪そう…

体に悪そうと言えば、この町は寺院の町だけあってイリーガル薬売りが多い多い。
現物をみせてその場で取り引きとか、すんごいお手軽。
でも、なんだか一人でホテルの部屋でってゆうのもなんだかイヤだねえーと思って、
おことわり!
酒だって一人じゃ飲まねえようなさびしんぼうにはむかないねえ。

で、熱いので休憩。ひとねむり。

夕方になって、またミーナークシー寺院に行って、ボーっとしたりする。
いんやあーいい所だなー、やっぱり寺院っていいものですねえー。
猿とか、象とかリスとかカラスとか動物もいっぱいいるし。

ホテルに帰って、さあ飯でも食おうかなー。と外に出たら。
「日本人だー!」
久しぶりでつい興奮!ネパ−ル人でもチベット人でもなかった!!
その人は、友達の、さぼてんとゆうとんかつのチェーン店で働いていた人に似ていたので、
自分のなかで『さぼてんさん』と呼ぶことにする。
さぼてんさんはかなり旅のエキスパートであった。
世界中をまわっていて、インドは8年振りで、「変わったねえー」と言っていた。
さすがにいろんなところを旅してるだけあって、話がめちゃくちゃおもしろい!
ちょうど今、バックパッカー有名人で、本とか描いてる人とかと同じ年代で、昔の旅行の話とかも
聞かせてくれた。
最初の海外旅行はインドで、いきなり初日にナイフとか出された話とか、南アで強盗にやられた話
なんかは、リアルな迫力があった。
で、一緒にラッシー屋を探したり、夜更かしのリキシャワーラーとタミル語教室やったり(良く笑う
おっさんだった。)してたら、夜遅くなった(深夜0時くらい)ので、熱い部屋に帰ってこれから
寝るところ。
おやすみー。

まだいた『ドングリコロコロ』!飽きないのかー!

なぜかイリーガル薬売りはみんな掛け値無しに親切


5/1 マドゥライ

昨日遅くまで起きていたので、きょうは遅くまで寝ていた。
10:30ごろ起きて、飯を食いに行く。

ミールスは良い!!!!

店によって日によって、内容が違うのもいいし、安いし量がスゴイ!!
バナナの葉っぱも楽しいし。

歩いてたら、どんどん暑くなってきた。
それでも前進してたら、川を越えて、新市街の方まで行っちゃった。
イカン!これをムリとゆうのでは!?
で、サイクルリキシャをつかまえて、とりあえずガンディー博物館まで行ってしまった。

乗ったらすぐそこだった。

ガンディー博物館では、3人の子供たちと仲良くなった!

この子らは、まだ小学校低学年くらいで、一つの売店を任されている。
エライ!白い歯がキレイだぜ!

で、やっぱり帰りも歩いて帰ってしまった…
ついつい何かを見落とすのがイヤで、好奇心で歩いてしまう。暑いし凄い汗なのに。
おそるべし好奇心!

そのままホテルに帰ろうかと思ったけど、ラッシーを飲みながら
『映画見たいなー。』
と思った。
昨日から気になってたんだけど、映画のポスターがあって、題名が
『ROBOTRIX』!!!!!!!!
ヤバめ。D級の匂いがプンプンする。
しかも、どうやらインド製っぽくない!
ポスターの絵からすると、中国人っぽい。
で、映画館探してたら、何のことはない、ポスターの向こうが映画館だった!
Rs.10のチケット買って中に入る、始まってから30分過ぎていたからかもしれないけど、
いままでにない超満席!
困ったので、係のおっさんに言ったら、2階に連れて行ってもらった。
ようやく一つ空席みつけて座った。
う〜む、ナゼか客が男ばっかりだ。

映画の内容は、最初のうちはわからなかったけど、だいたい分かってきた!
悪役は殺人サイボーグ。で、サイボーグなのに、なぜか女好き。
いい女と見ると、すぐにヤっちゃう。
しかも、サイボーグなので、アッチの方もスゴイらしく、相手が死んでしまう(!)
サイボーグなので、冷徹にさっきまで抱いてた女の死体を窓から投げ捨てたりする。
女好きとゆうよりH好きなサイボーグ。

冷徹性豪サイボーグ

これに対し、警察は、どうにも生身の人間では歯が立たないと、
『セクシー女刑事型サイボーグ』を3体も用意する。
みんなルパンのふじこみたいなスタイルで、一人の顔がちょっと松田聖子似だった。
セクシーサイボーグなので、署内でもお色気たっぷりで、男の刑事と恋に落ちたりする。
サイボーグなのに。

ところで、この映画、妙にHシーンが多い。
しかも裸アリ!ってゆーか、ちゃんと裸。
まさか、インドでこんなのやってるとは…
だいたい、インド映画ではキスシーンすらNGなのに。
裸なんて考えられないのだ(でも、ダンスシーンがいやらしい)
それに比べて、この映画は!さすがに股間にはスミはいってたけど(ふつうさりげなく隠すだろ!)
そりゃあ、男の客でいっぱいなワケだ。

ところで、インドでは映画が数少ない娯楽の一つなんだけど、ナゼかみんな終わるちょっと前に席を立つ。
「オイオイ!まだやってるやんけー!」
と思って、見てるのはおれだけ。
みんなサッサと出ていく。スタッフロールなんて途中でカット。
客電もすぐにつく。
ウ〜む、なんでだろ…

ところで、『ROBOTRIX』のラストは、悪の性豪サイボーグを工場のプレス機でぺしゃんこにしておしまい。
まったく『ターミネイター』だった。
で、中国語がでてきたし、やっぱりホンコンかどっかの映画だろう。

夕方になって、またミーナークシーに行った。

ゴプラム掃除してた。

夜になるまでボーっとしてたら、なんだか寂しくなった。
いつも、どの街に行っても思うことで、
「一生の内で、また来られるかなー」
と思うと、なんだか切なくなてしまう。
ここには2回目なんだけど、でも、毎日毎日『インドにいきたいー!!!』
と思いながら、けっきょく来るのに3年もかかってしまった。
今度くるのはいつになるのやら…
そう思うと、なんだか悲しくなってきた。
今回の旅行、とことん楽しんでやろう。と、思う。
明日はティルチラパッリに行く。
マドゥライはやっぱり大好きだ。必ずまた来るだろう。


5/2 マドゥライ〜ティルチラパッリ

ホテルのシステムが24時間制で、朝7時にチェックインしちゃったので、それより前にチェックアウト
しないと一日分損をするので、朝早く出発。
ふと、ルピーが残り少ないのに気付いたけど、時間が早すぎて銀行が開いてない。
インドではけっこう時間をつぶすのに苦労する。
チャイ屋とかコーヒー屋はあるけど、のんびりできる喫茶店とかが、あまりない。
ので、路上に座ったりする。
で、またミーナークシーに行ってしまった。

ボーーーーーーーっと二時間。

で、銀行に行き、辛抱強く待ち、両替完了!!出発!!

んで、またやられたぜ『地球の歩き方』!
『ティルチラッパリ、マドラス、タンジョールなどへのバスはアンナー・バススタンドから』
って書いてあったからさー、リキシャのおっちゃんが
「違うよ。」
ってゆうのさ、だまされてんのかと思って、降りてアンナー・バススタンドの人にきいても
「違うよ。」
ってゆうのさ。
んで、結局、別のずーーーーっと遠くのなんたらバススタンドって、歩き方にのってないバススタンド
から出てるってことで、リキシャで行ったさー。
遠くて遠くて、リキシャのおっちゃんが可哀想だった。

バススタンドに着いたら、うるさいニイちゃんが「こっちだ!こっちだ!」
「あそこでブッキングだ!」と、鼻息荒くつきまとう。
疑ってバスの人にきいたら、なんとその通り。
そのニイちゃんは走りそうなバスを止めてまで乗せてくれた。
こうゆうとき、ひどく自分が情けなくなる。
疑ってゴメンなさい。
リキシャのおっちゃんも、バススタンドの鼻息ニイちゃんも親切な人だった。

ああー、マドゥライ、暑いけど、人の心もあったかいのだった。

で、体の大きなひとの隣に座って、イスからずり落ちそうになりながら、ティルチラパッリにゴー!
途中のトイレ休憩で、
トイレで、なぜかドア開けて、普通と逆の方向を向いてデカい方をしている人と目が合ってビビったりしながら
バスはガッタン!と、ティルチラッパリ、通称ティルチィーに到着した。
暑い熱いアツイ!とにかく熱い!!!!!!
ホテル決めたら即シャワー。
アレ!?
なんか変な細くてちっこいモノがいる、動いてる!
キモチワリー!流せー!
ぐわ!蚊だー!ギャー!パチンパチン!
なんだか清潔で整った感じのホテル、『ホテル・タミルナードゥ』は、先住民がたくさんいた。

あまりに熱いので、4時まで休んで、4時から『ロックフォート』を目指す。
『ロックフォート』は、あの、マドゥライのティルマライ・ナーヤカ王が岩山をくり抜いて作った城壁で、
またもやデカい岩なのだ。

「歩いて行こう!」などと、無茶なことを考えて歩いたら、逆方向に進んでいた。
ダメだ熱くてもうダメ!
オートで行く。
オートのオヤジと言い合いながら、Rs.40で到着。
けっこうな距離だった。こりゃ歩いたら『死』ですな。
ところで、ティルチィーの街では『ラジニカーント』の看板がいたるところにある。
『ラジニカーント』は、日本でも『踊るマハラジャ』で有名なタミルのスーパースターだ!
チャイ屋もジュース屋も金物屋もみんなラジニの看板!
タミルナードゥ州でも、マドラスはマドゥライはここまでたくさんなかった。

なので、ラジニの話題を持ち出すとウケがイイ!
ロックフォートのチケット切りは、おれの顔をみるなり、
「オドルマハラジャ!」と、満面の笑みで叫んだ。
日本で何本かラジニの映画みて知ってたので、おれもラジニファンだし、
ラジニの決めポーズのマネしたり、彼を知っているとゆうだけでもう大騒ぎ!
電話屋に「お前のヒゲとボサボサ頭はラジニスタイルか?」とか言われた。
もうラジニポーズが挨拶代わり。

ところで、ロックフォート。
いやはやすごいっす!
普通、岩の表面に階段作るのに、岩の中くりぬいて階段つくってるんだもん。
途中で、ヒンドゥー寺院があって、岩山の頂上にもガネーシャ寺院(ウチピラヤール寺院)がある。

ロックフォートの入り口。岩

岩の中の窓からみた景色。岩〜!

岩の頂上のウチピラヤール寺院。

頂上のウチピラヤール寺院からの眺め。

明日いく予定の寺院都市スリランガムのランガナータスワーミ寺院のゴプラムが森の中から出ていて、神秘的な感じだった。

ティルチラパッリは、そんなに大きな街だと思ってなかったけど、きてみて驚いた。
マドゥライよりも観光地って感じで栄えてる。
街の大きさもバカデカくて、歩いてまわれるような感じではない。
マイソールやマドゥライでは、ほとんどリキシャ使わなくてもまわれたけど、ここはそうはいかない!

ところで、行きはオートでRS.40もしたのに、市バスで帰ってみたら、なんとRs.2!!
これからは市バス使っていこう。

帰ってきたら、近くの店でクルフィー(おきにいりのインドお菓子)食ったり、ラッシー飲んだり水買ったり、
ホテルのバーでビールのんだらこわもてインド人3人と相席になってすぐに席を立ったりして、
んで、いまこれ書いて寝るところ、
あ〜疲れた。おやすみ〜〜〜〜。


5/3 ティルチラパッリ

朝からヒドイ下痢。
蚊取り線香でノドハナ最悪。
いやあ〜〜〜〜〜な目覚めだー。

あんまり下痢がヒドイので、薬と、グリコンDとゆう、水に溶かす栄養剤を買ってくる。
今日はフルーツデイにしよう。

体力が落ちてるので、日中はなるべく外に出ないようにする。
で、朝、涼しい内に電車のチケット取りに行く。
いやはや、インドの電車のチケットはいつ行っても混んでる。
もっと簡単になんねえかなー。
で、なんとか明日朝6:30マドラス行きのチケットをゲットした。

帰り道で、マンゴー食って感動!
もう、めっちゃくちゃウマイの!
濃い!甘い!美味!
おやじは、「シーズンだからスーパーテイストだよ!」と言っていた。さすが!!!
暑いインドでは果物がウマイ!
バナナ、マンゴー、ぶどう、パパイヤ、パイナップル、チックー…ウマイウマイウマイ!!

で、ホテルで3時まで休む。

3時になったので行動開始。
「う〜。」とかいいながら、バススタンドに行く。

で、インド最大の寺院都市スリランガムの、『ランガナータスワーミ寺院』に到着!

ミーナークシーよりもデカいゴプラム!

ゴプラムくぐってもまだ街。
中心の寺院に行く迄に3つくらいのゴプラムをくぐって、やっと寺院に辿り着いた。
それにしてもデッカイ寺院!
なんと、面積が2.5平方Kmもある!!!
寺院に入ったら、一人の男が声かけてきた。7
「これはガイドに間違いない!ノー!ノー!ノー!」
とゆうと、「私はちゃんとした正規のガイドだ。」
と言って、ライセンスなるものを見せる。いかにもな押し売りガイド!
「本殿のゴールデンルームは屋根に登らないと見れない。いい写真がとりたいならRs.3で登れる」とゆう。
これはガイドブックにものってたし、登ってみたかったので、行ってみた。
なぜかおっさんが2人になってる。

左の金の屋根が本殿ゴールデンルーム。床がアツいー!

「ガイドつけないと中に入れない場所がたくさんある。ゆっくり細かい説明するし、
気にいらなければお金はとらない。あなた次第だ」と言った。
この、あなた次第ってウマイ言い方だよねー。
でも、「中に入れないところに入れる」とゆうのが引っ掛かって、つい「オーケー」してしまった。
ガイド料はRs.160!メチャぼられた!!!
まったくもっていいカモじゃん!くやしいー!!!
だって、英語の説明じゃはんぶんしか理解できないし、知ってることまでいちいちうるさいし
自由が制限されるし迷惑なだけだった。
やっぱ、自由にふらふらするのが一番だー!

そんなこともあったけど、寺院はよかった。
広くて広くて広い!!!
彫刻も立派だし、無彩色のゴプラム(彩色中だった)も、またいいものだった。

床の4つの窪みに指を入れて

向こうの門を見る!みえたら幸せ!

ナラシンハの壁画

ほんとはこの向いにある、ヴィシュヌの壁画のほうが重要なんだけどついついこっちを撮ってしまった。

「日本のペンくれ!」「インドのペンしか持ってないよ。」

ステキな彫刻!

いんやあーすごい!!!!馬!!

また、バスでガタガタ帰って、フルーツ食っておやすみー!
明日は早い。
あ!また蚊!!!!


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