4/27『やっぱりマドゥライ』

3回目のインドだけど

やっぱりマドゥライに来てしまった。

中学生のころに見た世界の文化を紹介する大全集で

『インド』の巻に、マドゥライのミーナークシー寺院の写真があった。

インドに興味をもった最初のきっかけ

その極彩色のゴプラムの彫刻のすごさ。

高さ50m以上のゴプラムの表面をびっしりと数えきれないくらいの

神々や怪獣が覆い尽くしている。

インドへの興味も自分の作品への影響も計り知れない原点のような場所。

 

 

チェンナイから夜行列車でマドゥライへ。

車窓から見える朝日。

 

寝台車は朝6:30くらいにマドゥライについた。

24時間制(チェックインの時間にチェックアウト)のインドのホテルにすぐ入るのは賢くない。

さっそく早朝のミーナークシー寺院へ直行。

早朝の町はまだ静か。

うおー!お久しぶりです、帰ってきました!

木に鈴なりの何か箱みたいなもの。

寄って見ると…

一つ一つの箱に小さい神様が住んでました。

 

 

豪華絢爛極彩色なゴプラムの彫刻。

南インドの寺院建築の華だ!

ミーナークシー寺院にはこんなゴプラムが何本もある。

 

9年振りのマドゥライはあまり変わっていなかった。

ただ、いくつかの建物は外観がきれいになっていたりした。

 

 

ミーナークシー寺院のゴプラムの前に座ってさっそくスケッチ。

なんだか『アゴ勇』みたいな顔になっちゃった。

同じ部分の写真はこちら

描いていると自然に人が集まって来てライブドローイング状態に。

物売りや乞食も来るが、何か作業をしているとわかると、無理に声かけてこない。

しばらくスケッチしていると日が上がって暑くなり、スケッチもキリがよくなってきたので切り上げる。

 

 

宿探しでもするかなあーと、立ち上がると不意に声かけられた。

「ベストビューポイントがある。屋根の上からゴプラム見ないか?」

と誘われたので、行ってみた。

なぜか土産物屋の上だ。

これは、あきらかに土産物屋の営業だ!

でも、買わなくて良いというので着いて行ってみた。

 

撮影中に店の兄ちゃんに話しかけられています。

土産屋は絨毯や置物、小さいハコなどを扱っていて、顔つきが南インドの人とは違います。

ペルシャ系の顔で、聞いてみるとはるか北のカシミールから来ているとのこと。

だいたいこういう店はカシミール人がやっています。

最初の一人は現地の人でなんか、ヒンディーと英語とちょっとだけ知ってるタミル語の単語をミックスして怪しい言葉で会話してます。

店の中の人はみーんなカシミール人だった。

いろいろしゃべって、土産物は買わずにでてきました。

もし欲しい物があってもまだ旅行のはじめで荷物を増やせないし、結構高いんだ。

 

さて、宿探しへ!

今回は短い旅だし、ちょっとゆっくりするから高級ホテルでもいいかな〜

なんて入ってみると、フロントで「Rs.1200です。」と言われて退散。

しばらく歩き回る。

あの巨大ホテルNew colledge houseまでいっぱい。

そうか、インド人の夏休みかな?

少し探すとT.M.Lodgeというホテルを発見!

だいたいRs.300くらい(Rs.295だった)と、安宿の中では少し高いかな?

部屋が涼しくてキレイなのがいい!

シャワーもちゃんと出るし、あのVIPよりぜんぜんいいぞ!

ホテルは9年前より大分高くなってるけど、安ホテルでもテレビがつくようになった。

 

部屋が居心地がよくて少し寝てしまったので朝食抜き。

そのままミールスタイムに直行。

HOTEL SHRI GOWRI SHANKARという店で食った。

ドラムスティック(ごはんに乗ってるキュウリみたいな野菜)がいっぱい乗っててうれしい!

ドラムスティックがうまい!といったら

右の強面お兄ちゃん(無口)が山ほどドラムスティックおかわりくれました。

左の兄ちゃん(おしゃべり)がいろいろ聞いてくるのでしゃべりながら食った。

ちょっとタミル語勉強した甲斐あってウケた。

食後、ちょっとホテルでゆっくりする。

なんつっても外は暑い!

↑これ、グァバだよ!

 

夕方になり、また街に出て

『ルンギーの正しい巻き方を習う』ために道行く人に聞いてみた。

するとその運の悪い事にそのオヤジの兄弟が仕立て屋をやっていた!

自分から土産屋に捕まりにいってしまったのだ。

教えてもらうついてに涼しい生地でルンギー作ってもらった。(ちゃかり注文とられちゃった。)

ちょうど欲しかったからまあいいか。

交渉の末Rs.180。

まだまだ頑張れたのになあ。

さらに、履いていたカーゴパンツをみて

『コピーもつくれるぞ!涼しい生地でポケットもジッパーも全部コピーできる!』

たしかに厚手のズボンが苦しかったし、ジッパーつきのポケットが便利だと思っていたので

ついついオーケーしてしまった。

なんとRs.1300でOKしちゃった…

どうかしていたよ、だって、日本円になおすと2600円。

このズボンより高いじゃん…

商売上手な仕立て屋オヤジ。

全員味のある顔です。右のオヤジ、悪そうだなあ。ダマされた(笑)

 

まあ、しょうがねえや。

出来るのを楽しみにしておこっかな。

 

コピーするため履いていたカーゴパンツを預けて、出来たばかりのルンギー巻いてミーナークシー寺院へ。

今日は祭りをやっているというので、どんなものかと入ろうとすると

入り口で

「色付きルンギーはだめ。白いルンギーかロングパンツで来なさい。」

と、入場を断られてしまった。

しょうがないので、外からゴプラムを撮影したり、祭りのにぎわいをビデオ撮影した。

夜のゴプラムはライトアップされていて、これもまたいい。

ミーナークシー寺院の入り口の一つ。

中もすごい壁画と彫刻!

門前のお店もお祭りということで賑わってます。

ミーナークシー寺院の方を向いて座っている聖牛ナンディ。

 

ビデオ撮ってると意外とラクに歩ける。

家電大好きにインドの人達に囲まれちゃうんじゃないかと思ったけれど

今のインドはビデオくらいめずらしくない。

逆に写りたがる人がいたりしておもしろかった。

夜ご飯はアッパムとリムカ!

道端でこんなものも発見しました!

『パニヤラム』という名前の料理。

インドのたこ焼き!?

いやいやタコは入っていません。

生地はドーサやイドゥリと同じような米粉で、具は入ってなかった。

 

 

 

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