5/18 ハンピ

電車は到着予定時刻に15分前にホスペットに着いた。
ハンピはここからバスで30分の距離。


ハンピに近付くにつれ、景色の中にでっかい岩山、巨岩そして遺跡の数が増えてきた。
「ついに来たぞ!」と興奮する。


で 、ハンピに着いた。
ホテルの客引きが集まってきた。…「アレ?」
「コニチハ!いいホテルあるヨ」…「アレ?」
「くりしゅな旅館、しば食堂」…「アレ〜〜?」
「チャーエRs8」…「ウワアアアアレエエ〜〜〜〜〜〜〜〜?」

ひどい!ひどすぎる!
まさかこんなに俗っぽい人間だらけとは!
来る前には「ハンピは旅行者慣れしていな素朴な雰囲気」だとかガイドブックもハンピ来たことある人も
口を揃えて言っていたのに!
そりゃあ、インドの観光地といえばどこにいっても観光客相手のインチキくさい人がたくさんいて、そんな
ことは別に驚くことでもなんでもない、普通のことなんだけど……

でもこれは!特にバス停からヴィルパークシャー寺院までのメインストリートはインチキくさい日本語でし
つこくつきまとう人ばかり。

そこで、二人で文句をいいながら話し合って、南のカマーラプラム村に行ってホテルをとることにした。
で、レンタルバイク屋に行ったら「一日250Rs」
で、ガタガタいうスクーターを借りて裏さんの後に乗った。

まず、いきなり坂が登れない!
そして走って10分でいきなりパンク!
ひどいよー、腹が立つよー!
チクショー!!

で、通りかかったバイクのおじさんにヒッチハイクしてバイク屋に文句を言いに行く。
裏さんは後からパンクバイクを押してくる。

「ビッグプロブレムだコノヤロー!」
と、勇みこんでバイク屋にいくと。
「あ?パンク?」

知ってて貸したのか〜〜

で、結局別のバイクに変えてもらった。
こんどのはスズキの125ccくらいの単車!
でも、またしても坂が登れない……

のっこらのっこらカマーラプラム村に行って、ちょっといい宿をとった。
ごはんを食べて昼寝したら、ヴィッタラ寺院を目指してバイクでゴー!!

さすが遺跡の町だけあって、どこを見ても遺跡だらけ!
そして景色は西暦2000年とは思えない、まるで恐竜でもでてきそうな雰囲気。

そして、川沿いの道を走っていたら、きれいな青い鳥を発見!
カワセミだ!
二人してしばらく感動。

景色や動物などに感動しながら、ついにヴィッタラ寺院に着いた。

ヴィッタラ寺院への道に、まっすぐ2列の石柱がズラーーーーっと並んでいる。
沐浴場の跡もある。
そして、ヴィッタラ寺院のまわり、そして付近一帯に小さな遺跡が数多くあって
「もしかしたら昔は全部繋がっていて、しかも極彩色でギラギラで、いまよりもっともっと
壮大だたのだろう!」と、勝手に想像して感動したりした。


山車型寺院


ヴィッタラ寺院には壊れかけたゴプラム、山車型の寺院、ミュージックストーンと言って
叩くと音が出るけど今は叩くと警備員に怒られる柱などがあった。


ミュージックストーン


どれも細部まで大胆で細かくてとにかくすごい彫刻がしてあって、もうテンション
上がりっぱなし。

テンション上がりすぎて本殿の下の真っ暗なところに入ったら、
深い溝に脇のしたまで落っこちた!
これはびっくりした!冷や汗かいた!
いやはやしかしすごかった!参りました。大感動!

次はマタンガ山目指してゴー!
途中、あまりに綺麗な夕日に感動したり雨が降って焦ったり、巨大みみず(後に巨大ヤスデだと判明)
に恐怖したりしながらマタンガ山のふもとに着いたときは、もう暗くなっていた。



ので、マタンガ山は諦めてふもとにあるアチュタラヤ寺院に行ってみた。
ここもまた大きくてステキなヒンドゥー寺院、でも暗くてあまり見えないー。

また明日!
すごい満月に感動しながらホテルに戻った。



5/19 ハンピ


きょうも楽しい遺跡めぐり!
巡った順に感想を書いていくぞー!

ハンピ巡りマップ


*CHANDRA SIKHARA TEMPLE
*SARASWATI TEMPLE

宿から一番近いので先発。
これといって特徴はないシタンダードな南インドのヒンドゥー寺院。
スタンダードといっても彫刻や石像はやっぱりスゴイ。


*OCTAGONAL BATH

八角形の水浴び場の跡。
正確な八角形、真ん中には噴水の穴?もあった。石柱ゴロゴロ


*QUEENS BATH


女王様のお風呂。
しかそしお風呂にしてはやたら深い!おぼれちゃうよ!
イスラム様式がかなり入ったデザイン


*KINGS AUDIENCE HALL



でっかい城壁に囲まれたでっかい舞台。
なんだかメキシコのピラミッドみたいな形。
壁のレリーフがまたすごい。
なんと階段にも彫刻!
まわりには沐浴場や石でできた水路なんかもあって、当時の王様のワガママっぷりが伺える


*ハザーララーマ寺院




壁のレリーフ


まず、寺院全体を囲むカベがいきなり圧巻!!
ビシリと神話や風俗のレリーフ。
中にはいったらまた凄い。
全ての壁、そして本殿の黒大理石の柱にいたるまでもの凄い量の彫刻が!
レリーフだらけの寺院だった。


*アンダーグラウンドテンプル


その名の通り地下にあった!
それにしてもハンピの遺跡は一つ一つ、それぞれが強烈な個性を放っていて面白い。
ちなみにアングラテンプルは地下にあるので床は水がたまっていて奥には入れなかった。


*ロータスマハル
*エレファントステイプル



インド人の観光客がやたらいた。
だけど、それほど感動はしなかった。
イスラム様式がかなり混じっているんだけど、模様とか細かくて綺麗なんだけど、
ぼくはヒンドゥーのギラギラした生命力バクハツってかんじの彫刻のほうが好きだなー。


*ナラシンハ像
*シヴァリンガ



田んぼの中にいきなり巨大なナラシンハ(人獅子)像
そしてとなりの建物には巨大なシヴァリンガ(男根、シヴァ神の象徴のひとつ)
また『もともと繋がっていた!』という空想に勝手に燃えていた「遺跡はロマンだー!」

その後、渡し船に乗りに川の方にいくと大雨が降ってきたので屋根の下に避難。
しばらくすると近く店のおじさんが来たので裏さんが質問
「あの船、向こうにいるけどどうやって呼ぶの?」

おじさん「呼ばなくってもあんたらみたいな『白いの』が立ったら来るさ」

『白いの』って!

ようやく雨が止んだので渡し船に乗ってみた。



でっかいザルのような船にきゅうきゅうに乗って川を渡る。これはなかなかおもしろい!
そして、なんと川の中にも遺跡が…
おそるべしビジャヤナガル!(ハンピの別名、日本語でいうと『勝利の町』)

川向こうの村ではドラッグ売りがたくさんいました…
あああー!旅行者が人を変えてしまうのか…


*アチュタラヤ寺院






昨日は暗くて何も見えなかったアチュタラヤ寺院。
昼間にいったらよく見えた!
でっかい寺院で、なんとよく見たら脇の遺跡に人が住んでた!
さすが遺跡の町!


*マタンガ山



今回のメインイベント!
マタンガ山をえっこらえっこら登っていった。
途中であの大ミミズ(大ヤスデ)が出現!しかも何匹も…

それにもめげずにひーこらひーこら岩山を登っていくと、何と途中で階段が途切れてる!
そして岩肌の上に白線。
下は遠く小さくなった地面…

これは白線の上を歩けということなのか!!

くらくらしながら岩の上を歩く。
すべったり、一歩でも足を踏み外したら死ぬ!


無事でよかった………


ようやく頂上のマタンガ寺院に到着!
こんなところに寺院を作るとは…

なーーーーーーーーーー!
寺院のなかにも大ミミズ(ヤスデ)!!
負けないで歩きまわって、景色を見た。


絶景!!

伝えられません。写真じゃわかりません。

ハンピ、いろんなことがあったけど、おもしろかった!!

今回のインド旅行も、残すところあと4日か……


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